センサーとしての温度計の歴史

温度計は、サントーリオ・サントーリオが1612年に発明したとされ、現在では自動計測可能なセンサーだけでなくソリューションやアプリケーションと連携している計測器です。サントーリオ・サントーリオは、イタリアのパドヴァ大学で医学を学びポーランド王の侍医を務めたエリートであり、体温計だけでなく脈拍計や代謝量測定器を開発した人物です。パドヴァ大学は、イタリアで2番目に古い権威ある大学であり、教授にはガリレオ・ガリレイだけでなくダンテ・アリギエーリやフランチェスコ・ペトラルカがいました。その関係でサントーリオ・サントーリオは、ガリレオ・ガリレイやフランチェスコ・アリギエーリ等と議論したとされ、温度計や脈拍計などの革新的な測定器を生み出せたとされています。

76歳のガリレオ・ガリレイの住み込みの助手だったビビアーニの手記によると、1592年に体温計の原型を開発したとされ、目盛のない細長いガラス管の中にガラス玉を入れて空気の膨張を使用した計測機だったのでセンサーとしての実用性はありませんでした。現在の様に水銀が使用されたのは、ハプスブルク家第5代神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン2世の弟・フェルディナント2世の時代にフローレンス式が開発されました。フローレンス式温度計は、水銀を使用しているものの大気の影響を大きく受けるセンサーとしての正確さに欠ける測定器でしたが、1672年になって大気圧や大気温に左右されない密封型の空気温度計が発明されたとされています。

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