CodexとHACCPの位置づけについて

CodexはHACCPの考え方の中でたびたび登場する食品規格ですが、HACCPは厚生労働省が先頭に立ち食料品に携わる全ての業種に対して、導入することへのメリットや必要性などを分かりやすくアドバイスを行うアドバイザー的な立場になります。Codexは、世界中の意見を一致させて決定が行われるなどの特徴があるのですが、HACCPも日本だけでなく世界中でも導入が行われているものではあるけれども、国レベルやそれぞれの会社ごとに作業工程などが異なる関係から独自のルールを作りながら食の衛生管理を徹底していることになるわけです。そもそも、食品に対する考え方は日本の中でも変わるけれども世界レベルになると全く異なるものとなり得ます。例えば、1年中暑い国などでは未加熱の食品は腐敗などのリスクがあり危険だと考えられている、逆に1年中寒い国の場合はどのようなものでも加熱すれば良いなどとは考えない、宗教上の理由などにより一定の食材を口にできないこともあるなど、食品の考え方は国より異なることが分かるのではないでしょうか。

さらに、国ごとに独特な歴史もしくは伝統を象徴するような食文化が存在していること、食品を一定の規格にしてしまえば考え方などが異なる国ごとの諸事情も絡んで来るなどまとまりがつかなくなりがちです。このような背景により、意見を統一して1つの考え方を得るようなスタイルにするなどCodex規格が誕生したとされます。なお、Codex規格は今後も世界的に通用する食品における規格の形で改良が行われながら継続されると考えられます。

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