HACCPは、日本だけでなく世界規模で導入が義務付けされている食品の衛生管理手法です。世界規模になっているので他国との貿易を行う場合にはHACCPは認証を得ておく必要もあるのではないでしょうか。基本的に、小さな小料理店や居酒屋、総菜のお店などは認証を受ける必要はなくあくまでもHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を徹底すれば構いません。認証を得ようとすると色々な手続きが必要になるでしょうし、自信があるからといって審査を受けても合格の可能性はかなり低くなりがちです。
その理由の中には、認証を得るためには色々な経験を積み重ねることが重要であり監査を受けるまでの間には色々な資料を集めたり実績を証明するための記録データーなども必要になるためです。認証を得るのには1年くらいの期間が必要、その間にも不具合があるような項目はその都度チェックして改善する、マニュアルにそれを反映させるなどしてから作業者全員がそれを理解して業務を行えるような体制づくりが求められます。将来的に全てのお店でも認証が必要になるかもしれませんが、規模によりそれができないのが現状ですから当面は現状維持と考えてよいでしょう。なお、世界の中にはHACCP認証を得て営業を行っている会社でなければ取引をしない、このような考え方を持つ企業も海外には存在しているようです。
そのため、これからこのような会社と取引を検討する場合は最初にHACCP認証の準備を始めることからやる必要があります。